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日比谷高校を志す君に贈る父の言葉

日比谷高校第一志望ながら、日比谷、開成、塾高のどこに入学すべきか、都立合格発表まで悩んだ父親が贈る、上をめざす君と家族を応援する徒然日記

セイリヨウノオカ サクラサク

2017合格発表

 

 日比谷高校に合格されたみなさん、おめでとうございます。


君はついにこの4月から、憧れではなく正真正銘の日比谷高生。

待ちに待ったこの日、人生の節目でしか見ることのできないその笑顔。
両親や恩師の、いつになく誇らしげなその表情が、君の勝ち取ったゴールの意味を物語ります。 

春からは、新しい仲間が日本の政治の中心である永田町に集う。

これまでニュースの世界だった、首相官邸前の街頭宣伝カーの隊列や拡声器の喧騒も、国会議事堂を取り囲むデモ隊の座り込みも、一帯を護衛する物々しい数の警察官や青と白の機動隊輸送車も、4月からは君の通学行動範囲の中にある日常の風景。

そんな非日常的な環境の中の日常に広がる、高校フロンティア。
君の可能性を描く広大なキャンパスが、真っ白な手つかずのままで君を待っている。

桜の開花に先立って咲いた君の笑顔が、未来の日本の笑顔に繋がるよう、君のこれからの高校生活の充実と活躍を保護者の一人として楽しみにしています。


 

君の笑顔を支えるもの 

 受験終了と入れ替わり、日比谷の先輩たちは期末試験の真っ最中。

合格を手にした君が、入学手続きのために構内を往来する際に、校舎の窓から顔を出して、「おめでとう」の声を届けてくれた先輩は、試験と試験の間の中休み。

この春、どんな後輩が部活に入ってくるのか、先輩として君を迎える新2年生は今から心待ちな毎日ですから、返事はなくとも君の満面の笑顔に共鳴して喜びに包まれていることでしょう。

そんな先輩たちは、入試前日の23日の午後から土日を挟んだ27日までは入試対応のため学校はお休み。連休明けの28日の授業も、入試科目を除いて午前中に終了。

 

その間、先生方は入試の準備や試験当日の運営、そして終了後は答案の採点に大忙し。
日比谷高校の入試問題は、都立の共通問題と比較して、記述量も問題文のボリュームも遥かに多い分だけ採点にも時間がかかるはず。

何より今の都立受験生は、後日自分の点数の開示を求めることができますから、正確性と公平性に対する教員のプレッシャーも相当なものに違いありません。

共通問題やグループ問題で済むところを、敢えて君の力を正当評価するため、作成にも採点にも相当の時間と労力を要する自校作成入試問題で迎えてくれた日比谷高校の教師の方々の尽力に感謝。

そんな努力に対して、持ちうる最大限の力で応えた君の誠意を、先生方も採点を通して受け取ったに違いありません。

そして本日の合格発表の君の笑顔。

問題を準備した教師の面々も、達成感に満たされた心癒される瞬間です。

日比谷をはじめ重点校の教師陣は、公募で自ら手を挙げた公務員。
おそらくは金銭的な対価よりも、教師としての自分の在り方を見つめた結果の選択に、生徒が応えてくれるのは何よりもうれしいはず。

そして推薦入試も学力試験の発表も、先頭に立って合格発表掲示の手続きを見守る武内校長の下、来年度入試から復活する自校作成問題に、求める日比谷生への思いやメッセージをどのように込めるのか、教師陣にとっては来年度も意欲的な取組の一年になりそうです。

 

 

家族への感謝の気持ちを込めて

 合格を手にした君が、忘れてはならないのは、身近に寄り添ってサポートしてくれた両親や家族の存在。 

インフルエンザを抑えるために、加湿器の給水を欠かさないよう気を配ったり、寒空の下、改札から出る君の姿を車の中でじっと待ち続けたり、塾からの帰りを待って温かい食事を準備したり、夜食や夜中のホットココアをそっと差し出したり、時には熱さましのリンゴ汁を飲ませたり、そして一言口をはさみたいところをぐっと我慢して静かに見守ったり、反抗期の難しい君に対して出しゃばり過ぎないよう気を使いながら、君が目標に向かって走り続けられるように見守ってくれたご両親。

そしてゲームやテレビの音量を絞って勉強の邪魔にならないよう、静かに過ごした兄弟姉妹や、籠りがちな君を日々の散歩で外に連れ出してくれた相棒と、そっと膝に飛び乗って温もりと静かな寝息で君を癒してくれた身近な家族。 

そんな大切な家族に対し、できることなら君の口から直接に、できそうにない場合でもなんとか態度で、改めて感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

合格の知らせと君の笑顔で満たされた両親も、感謝の言葉をきっと心のどこかで待っているはず。
今日くらいは恥ずかしい気持ちに打ち克って、ありがとうの気持ちを素直に言葉で表現してみてはいかがでしょうか。

 

届かぬ想いを収めきれない君へ

 そして今日、夢が叶わなかった君も、家族への感謝を伝えてみたい。

既に進学先を決めたのならば、両親にその意思を自分ではっきり伝えたい。
もしまだ都立高校への入学の道を模索するのなら、3月7日の二次募集に向けて一歩前に踏み出す時。そして君の高校入試は残り2週間。

桜のつぼみが膨らむ頃に、春を待つ両親に、改めて君の笑顔を届けられるように、今は一人我慢の時。

ここで立ち止まったり、家族や周囲の言われるままに進路が決まるのではなく、自分の意志で進む道を選択する決断の時。

そして両親に想いを伝える時。

きっとその自主的な決断が、君を大きく成長させてくれるはず。
辛い現実を、将来への前向きな経験とするために。

だから、まずは君を支えてくれた大切な人に、感謝の気持ちを伝えよう。

「ありがとう」

今はこの言葉だけでいいのだから。

 

 

日比谷高校入学に向けて

 晴れて日比谷高校への入学切符を手にした君は、これからの1か月あまり、この1年間封印してきた趣味や思い出作りに時間を使おうと考えていることでしょう。

そして楽しい時間と並行して、まっさらな教科書と共に手にする入学前の課題に追われ、あっという間に入学式を迎えます。

入学を心待ちにする喜びに満ちた気持ちの裏側で、まだ見ぬ日比谷での成績や学力への不安を覚えながら、この1ヵ月、思い切り遊ぶべきか、塾の無料講習会に参加しようかと、嬉しさの中にも漠然とした落ち着かない気持ちが続く、15歳の心揺れる日々。

もしそんな気持ちに陥ったなら、心落ち着かせるために、君に一つお勧めしたいことがあります。

それは、日比谷高校の校歌に親しむこと。

4月から星陵の丘に続く急な坂道を登る自分の姿を想いながら、先に新しい母校の校歌を、少しずつ口ずさんでみてはいかがでしょうか。

そうすることで、新しい仲間達よりも一足早く日比谷の門をくぐり、まだ見ぬ高校生活への憧れに思いを馳せ、日本の近代国家の礎を築いた偉大な先輩たちへを身近に感じることができるのではないでしょうか。

そして今自分のなすべきことを感じたり、気持ちが少しでも落ち着くことがあれば、君は諸先輩方の力を借りて、既に高校生活の第一歩を落ち着いた気持ちで進み始めたのだと思います。

 

個人的にはこの校歌は、幼少のころから経験した数々の歌の中でも、聴いても歌っても、学校説明会で初めて耳にした時から不思議と心に落ち着く好きな校歌の一つです。

母校の校歌ではないはずなのに、年に何度かある保護者参加のイベントで、生徒の歌声を聴いたり自ら歌うのが楽しみな、そんな心待ちの時間。

これから訪れる青春の日々を謳い上げる先輩方の歌声が、入学前の不安定な君の気持をきっと落ち着かせてくれるはず。
電車に揺られながら、時にはJ-POPの代わりにでも、携帯を通じて一人耳を傾けてみるのもよいもの。

再生してもブログの収益とはなりませんので、安心して繰り返し聴いてみてはいかがでしょうか。

 

 

日比谷高等学校校歌

  星陵 われらあり 自由の天地

  希望の空ひろく 雲晴るるとき

  大いちょう みどりに茂り

  やがてまた 風に黄ばめば

  過ぎ来し年 更に新たに

  進みゆく道は あかるし

   

  かがやく富士も見ゆ かすむは海か

  世界の中に立ち 意気たゆみなく

  かぎりなき真理を究め

  求むべし ともに 平和を

  正しく みな 自主を誓って

  友情の胸を 開かん

   

  ああ若き日の よろこびに

  歴史を誇る 日比谷高校

 

 

父も入学式に行こう

 今時の父親像なのか、日比谷独自の状況なのか分かりませんが、様々ある学校行事への父親参加も多いように感じます。

その中でも入学式は、人生に一度の特別な一日。
日比谷高校の入学式に参加することは、父親にとっても、人生における価値ある日。
この日ばかりは自分のために、休みを取って是非参加してみてはいかがでしょうか。

オーケストラの生伴奏に導かれ、威風堂々と、晴れの式典に入場するわが子の勇姿を目に焼き付け、その選ばれた舞台に参列する喜びをかみしめる。
そして覚えたての、どこか懐かしくもある調べに触れ、一段落した子育てへの喜びに目頭を熱くする。

校歌に触れることができるのは、一年通じて限られたイベントのみ。
せっかくですから、保護者の方にもお勧めしたい、入学式に向けた心の準備です。

変調となる最後の「ああ~」の部分は、年齢や容姿を棚に上げて言うと、何度聞いても切ない想いに包まれます。

残念ながら私の音楽センスでは、難しくてリズムと音程を再現できないもどかしさがありますが、何時になっても入学の喜びをかみしめ、はかなく美しい青春の日々と華やかな歴史に彩られた伝統の重みを同時に味わうことができる、日比谷高校にふさわしい調べをもつ楽曲ではないかと思います。

 

星陵の丘 桜咲く。

本日曇り空の下、都内各地で開いた早咲きの満開の笑顔が、冬空の灰色の都会の心を晴れやかに癒します。

 

そしてこの日比父ブログは、今でもまだわずか50記事に満たない、WEB上に落ちた小さなシミのような存在だけれど、いつの間にか日々3,000ページを超える訪問数。
最初の目的の通り、少しは受験生や保護者の方のお役に立っているのかなと、引き続き謙虚な気落ちで身を引締め、春からの新しい受験生を応援したいと考えています。


合格されたみなさん、改めておめでとうございます。
新入生となった君に、星陵の丘で出逢うことを楽しみにしています。

ではまた次回。

 

まもなく迎える入学式の想い出 


君に伝えたい来たるべき夏の伝統行事、勝山臨海合宿