全てのはじまり〜 日比谷高校入学式に思う

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2016年の入学式から、7日の七夕でちょうど3か月。

今年の入学式はあいにくの強い雨で始まったけれど、印象に残る光景が今も目に焼き付いて離れない。

それは、ある新入生とその両親、そして祖父と思しきタキシードの老人の親子三代が、降りしきる雨の中、入学式会場の体育館に一列になって急ぐ姿

それを目にしたとき、きっとその高齢の紳士にとっては、幼かった孫がもたらした、人生の中でも特に名誉をかみしめる日になったのではないかと、勝手ながらそうに違いないと感じ、一人静かに感動に震えたのでした。

 祖父の時代、日比谷高校に入学することは、例えば現在の東京大学に入学する以上に家族や一族にとって誉を感じる出来事だったのではないか、そして親子の時を超えて、自分がかつて漠然と憧れた名門伝統校の門をくぐるという望みを孫が叶えた時、場違いとも思われる自分が孫の高校の入学式に参加することへの周囲の目などどうして気になることがあろうかと、そんな家族の物語が伝わるような情景を目にしたのです。

このブログでは、誹謗中傷など荒れた内容が多いと感じる高校受験に関する情報の渦の中で、日比谷高校や都立トップ校を第一志望として目指す全ての受験生および小中学生そしてその保護者の方々に対し、ささやかながら応援の意味を込めて、一人の親として実際の入試を見守った経験を通じて悩み感じた思いを、謙虚かつ真摯に書き進めます。 

 2016年現在の東京都の高校受験環境を考えた場合、受験生本人以上に、トップを志す子供を持つ保護者にとって、都立高校受験はなかなか悩ましい選択の連続であることは間違いのない事実だと感じています。