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日比谷高校を志す君に贈る父の言葉

日比谷高校第一志望ながら、日比谷、開成、塾高のどこに入学すべきか、都立合格発表まで悩んだ父親が贈る、上をめざす君と家族を応援する徒然日記

ああ悩ましき 併願校選び ~状況理解編

2016慶應義塾合格発表

 
 前回の導入編では、以下の命題を投げかけました。  

日比谷高校を第一志望とする受験生にとって、最適な併願校が存在しないという現実

ああ悩ましき 併願校選び ~導入編 - 日比谷高校を志す君に贈る父の言葉

  今回は、併願校選びについて、なぜ悩ましい状況が発生するのか、理由を交えながら考えましょう。

 

君が都立トップ校を求める理由

日比谷を第一志望とする受験生の特徴は、概ね以下の通りと思います。

  1)国公立大学(医学部含む)進学希望

  2)伝統名門校希望

  3)経済的負担の軽減

  4)高校一斉スタート

  5)男女共学

そもそも、日比谷だから、という絶対的動機を持つ受験生もあるかもしれません。また家庭によっては3)経済的理由が最上位に来るかもしれません。いずれにしても、希望動機を整理すると、優先順位は別として、上記のような要素が強いかと思います。

 さて、上記の希望理由を見ながら、併願候補を見てみましょう。 

 

併願校としての早慶付属

まずは、入試問題が近い併願先として名前の挙がる、早慶付属を考えます。ここは日比谷を目指す受験生であれば合格すべきラインになりますし、全国的な伝統名門校(伝統、名門と呼ぶには早すぎる新設学校も多いですが)ですので、併願先としてまず候補に挙がります。

 しかし誰にでも明らかなように、どちらも大学付属校であり、進学校ではないのです。このため、国公立大学への進学それ自体を手放す覚悟が必要です。

必然的に将来の進路や方向性は大きく変わります。しかも親の経済的負担は私立高校の中でも最も大きい進学先の一つのため、不安な家庭は早い段階で資金計画が必要になります。

逆に万一の場合は大学も早慶に進むとの積極的な考えであれば、最適な併願校の一つである、と言えるでしょう。

注意点は、入学する意思がない学校まで受けるのか?という点です。我が家は慶應義塾と早稲田高等学院の2校のみ受験しました。塾側の猛プッシュはありますが、それなら受験料くらいは出してほしいと思うのが正直な気持ちです。

 

併願校としての開成・国立付属

 では、開成や国立大学付属高校の場合はどうでしょう。問題は、都立高校よりも広い受験対象枠に対して、逆に合格枠が少ないということです。2016年(平成28年度)の各校の募集人員は概ね以下のような状況です。内部生の情報も記載します。

 日比谷   男166 女151(推薦男33女30含)/内進(0%)

 筑波大駒場 男40(帰国枠含)/内進約120(75%)

 学芸大付属 男女約121(帰国枠15含)/内進約230(65%)

 筑波大附属 男女80(帰国枠6含)/内進約170(68%)

 開成    男100/内進約300(75%)

これらの高校の難易度や偏差値が高くなる理由の一つは、この合格枠の少なさにあるでしょう。高校受験で入る方が難しいと言われる所以であり、中学入学組を中心に学校を組織していると考えられる理由です。

このため、日比谷や都立トップ校を第一志望とする生徒にとってこれらの高校は、受験勉強の質と量を引上げるペースメーカーとしての役割だと考えるのがよいかもしれません。
合格すれば、自信や達成感が得られますが、一発入試は当日のコンディションや出題傾向で大きく結果が変わるもの。だめな場合でも引きずらないとの割り切りが大切です。

尚、学費免除を除いた場合は、入学金を含む学費に関しては、3年間でザックリ、

  都立: 38万円、 国立付属: 100万円、 開成: 250万円、(早慶: 300万円)

となります。経済的な負担をどう考えるかにもよりますが、高校受験の一つの到達点として、先の”導入編”で示した通り、積極的に狙う選択はあります。  

決して無駄な道ではありません。むしろ高校生活のスタートや大学受験に向けての大いなる価値があります

ああ悩ましき 併願校選び ~導入編 - 日比谷高校を志す君に贈る父の言葉

  このスタートダッシュについては、別の機会にお話ししたいと思います。

 

代替校足る学校はどこに?

 ところで、何より日比谷高校を目指す高校受験生にとっての大問題は、ある程度納得できる進学実績や伝統を持った名門併願校が上記以外に非常に少ないということです。

東京にはこれほど多くの私立高校が存在するにも関わらず、ほとんどの進学実績上位校には高校入学枠がありません。先の記事にある「国公立100大学合格力」に上位掲載の私立進学校の高校入学枠を調べると容易に理解できます。

このため、第一志望が叶わなかった際の進学先として、

 a)中高一貫の開成、国立付属から国立大学を目指す

 b)大学受験は見送って早慶付属へ進む

 c)名門進学校の一角を目指す新興進学校へ入学して、大学受験で再起を図る

 d)都立高校2次募集を狙う


といった選択になるのです。
いずれにしても、初めに掲げた1)~ 5)までの何れかを大きく妥協しないといけない状況が生じます

日比谷を目指す受験生にとっては、第一志望が高校受験における唯一無二の存在であり、最適な代替校がないのです

これは何も、都立トップ校を持ち上げるための誇張表現ではありません。第一志望進学が叶わない場合を真剣に考えた保護者として、素直に抱く感想なのです。

尚、中高一貫私立上位校の高校入学枠については思うところも多いので、また別の機会にお話ししたいと思います。

 

併願抑え校選びを通じて受験業界の謎に迫る 


中高一貫校にはなぜ高校入学枠がないのか? 


日比谷と中高一貫校の進学実績比較