自宅から太宰府天満宮合格祈願を郵送で得る方法

2021年1月2日更新:

太宰府天満宮ホームページ

画像出典:太宰府天満宮ホームページ

 いよいよ受験本番。

この時期、何となく湧き上がる不安感に、最後の神頼みにすがりたいと思う受験生も多いのではないでしょうか。

しかし、合格祈願に出かける時間も惜しいもの。ましてやコロナ自粛の最中、遠方の天神さまの参拝に、今から訪れるのは現実的ではありません。

しかし、ネット通販が当たり前のこの時代、全国の受験生の絶大な支持を集める、あの太宰府天満宮にも、自宅にいながら神前祈願を授かる方法があります。

今回は、直前期にどうしても天神さまのお守りがほしい!という全国のすべての受験生のために情報をお届けします。

 

祈願・お守り送付の申込み

大宰府授与所/写真出典:太宰府天満宮HP

大宰府授与所/写真出典:太宰府天満宮HP

 太宰府天満宮のホームページを見ると、「ご祈願・お守り」内に、郵送専用ページが設けられています。これはコロナの影響で参拝がままならない状況を受け、新設したものと思います。

太宰府天満宮へのご参拝が叶わない皆さまへ

太宰府天満宮は、ご祭神 菅原道真公(天神さま)が永久に鎮まります聖地として、学業上達・受験合格・厄除けをはじめ、人生に関わるさまざまなご祈願を執り行っております。

本来、ご祈願をはじめ、お札・お守りは神社にご参拝して直接お受けいただきますが、諸々のご事情によりご参拝が叶わない方々のために、当宮では、ご祈願および郵送によるお守り授与のお申し込みを承っております。

ご希望の方は、こちらよりお申し込みください。

受験期になると、毎年お守り送付の依頼照会などの電話が多数掛かってくるのではないでしょうか。本来神前に出向くべき祈願を遠方から請うのは、受験生やその家族の切なる希望でしょう。

コロナで外出さえ憚られるこのご時世であれば尚更です。

しかしよく考えてみれば、そもそも祈願やお祈りは、離れた場所にある誰かや何かとの想いの通信、神さまとのやり取りも想念の相互通信、以心伝心です。

ですから本来は、お守りとかお札とか、物質的な形の受け渡しではなく、心の中で遠方の存在に向かってお願いするということでもよいのかもしれません。

しかし、やはり俗世の人間としては、神主に詔を読み上げてもらい低頭してはらはらと大幣(おおぬさ)を賜るとか、お守りを目に見える形で携帯するとか、そういう拠り所や確証がほしいものです。

いずれにしてもその結果、現在では正式な儀礼として、太宰府天満宮は遠方からの祈願やお守りの送付を受けています。

神前に自ら直接玉串を捧げ、神主のお祓いを受ける機会はありませんが、参拝して祈願する場合と同様、名前、住所、志望校合格などについて、神前で神主に読み上げ祈願してもらう機会を得ることができます。

本情報は本来、時間的、地理的あるいは肉体的に、特に海外で暮らす受験生や病床で過ごす受験生など、神社に参拝に行くこともままならず本番を迎えるものの、やはり天神さまのご利益に授かりたいと思う受験生に向けてお伝えしていました。

ところが2021年入試に限っては、全国すべての受験生にとって、通信参拝は必須の合格祈願方法になっているはずです。

「郵送申込み」がホームページの最上位に掲載されている現在、引け目を感じることなく遠慮せずに、お札やお守りの郵送および祈祷の依頼を行えばよいと思います。

送料を見ると、海外宛ての送付は想定していないようですが、どうしてもという場合には、直接問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

お守りや祈願の依頼は、以下のURLから必要書類を入手することができます。 


 

そしてお礼参り

大宰府お礼参りお札
  受験や就職、大一番の仕事など、結果が求められる状況を前にすると、自ずと神さまの力が恋しくなるもの。手を合わせて目標の成就をお願いします。

そして願いが叶った暁には、是非ともお礼参りのために、感謝の気持ちを込めて神前に足を運んでみるのがよいのではないでしょうか。

特に2021年度入試に向けては時間的、地理的、肉体的な障害とは関係なく、おそらくは大多数の受験生が遠隔での祈願をお願いしているはず。

通信による祈願が成就した際には、何年か後、場合によっては何十年か経った縁あるその日に、自分の足で参道を抜け神前に手を合わせて直接謝意を伝えると、あの日神さまと交わした想いのやり取りが完結して、次のご縁につながるような気がします。

私自身、長男の合格後にタイミングよく大宰府天満宮にお礼参りに訪れた際には、社務所で合格御礼の旨を告げると奉告祭を勧められ、合格祈願と同様に、本殿に上がり神前で第一志望合格の喜びを神さまに直接報告する機会に恵まれました。

お礼参りの際の初穂料は気持ち次第。そして金額に関わらず神前祈祷の機会とかわいらしい合格絵馬を授かることができ、俗な感情ですが、少し得した気分です。

 

太宰府天満宮 神徳宣揚部  

 そもそも大宰府の通信対応を知ったのは、長男の高校入試の年に大宰府天満宮の本殿の神前で合格祈願の御祈祷を受けたことがきっかけです。

するとその後、「太宰府天満宮 神徳宣揚部」という部門から、毎年七夕と大みそかの年2回、大祓の案内が専用封筒で届くのです。

「神徳宣揚部」というのは翻訳?すると、神さまのご加護を広く世に伝える部門でしょうか、気軽に参拝に行く機会のない遠方の方などに対応する専用窓口だと思います。

封筒には形代(かたしろ・禊やお祓いのために身代わりとなる紙人形、「千と千尋の神隠し」で、白龍を追いかけて飛んだあの白い形紙です)が5枚入っており、家族の穢れをこの形代に移して禊を行います。

大宰府形代

自分の身代わりとなった形代を、返却用の封筒に入れて大宰府に送り返します。そして、同封の振込用紙で初穂料を収めるという流れです。今年一年の穢れも、大晦日の大宰府の境内の松明の炎とともに、はるか空の彼方へ昇華したことでしょう。

そして2020年度大晦日の大祓いでは、コロナの影響が強く感じられました。

昨年までは初穂料について、”気持ちでお納めください”と記載されていたにも関わらず、今年は具体的な金額が指定されていたからです。

おそらくは、実際に境内に足を運ぶ参拝者が激減したために、神社もお賽銭が見込めずに苦しい懐事情にあるのかなと感じました。神主も、リアルでの祈祷の機会が激減して、なかなか苦しい立場なのではないかと想像します。

ですから郵送でのお札や祈祷の依頼は、むしろ神社を助けることに繋がると思うので、積極的に利用すればよいと思います。

その他の神社でも、コロナの影響で郵送対応を行う神社は多いと思います。君の好きな神社が郵送対応しているかどうか、一度検索してみてはいかがでしょうか。

 

まずは身近な存在に手を合わせる

 本来は初詣も受験の合格祈願も、その他人生の節目となる報告も、全国の有名神社よりも前に、神棚があればまずは自宅の神棚に、そして次に地域の氏神さまに参拝するのがよいように思います。

そして何よりも、自分に生をつないでくれたご先祖さまに、日々の健康と、試験本番で力が発揮できるよう、感謝の意と共に心の中でお願いしてみてはいかがでしょうか。

受験とは直接関係ないですが、神社や自然の存在を感じることがが好きな私は、街の中でもいつも神社や太陽、そして月の位置などを意識して暮らしています。

飛行機や新幹線に乗る際も、富士山の位置がかなり気になりますし、近づくとソワソワして落ち着きません。感覚が原始的なのかもしれません。

どこかに出かけると、やはり地域の神社などが気になります。

神社の境内に身を置いた際の何とも言えない清々しさと気持ちのよさ。そして空間への畏れと思慕の感情。日本に生まれてよかったと思う瞬間の一つです。

そして、日々の生活の中で住宅やビルの間から太陽や月が目に入ると、それだけでかなり幸せな気分に包まれます。なんだか得した気分になって、しばし見つめて、時に語りかけたりします。

文章に記すと、かなりおかしな行為ではありますが。

そういう感覚で暮らしている毎日ですが、外の世界の目新しい何かに目を向ける以上に、やはり自分の先祖と、そして氏神さまを最も身近な存在として大事にしています。

有名神社のお守りを大事にすることもよいと思いますが、その前に日々身近な家族やご先祖様のサポートに意識を向けて感謝することをお勧めします。

さて、いよいよ受験本番。泣いても笑っても最後の追い込みとなります。

受験対策の仕上がりが順調な君も、焦りのある君も、この時期何かと不安が付きまとうもの。神さまやお守りは非科学的だと笑う君も、そんな時にはご先祖さまや近所の氏神さまにそっと手を合わせ、不安を伝えてみてはいかがでしょうか。

想念が及ぼす量子力学的な作用の結果、不思議と気持ちが落ち着くことがあるかもしれません。

WiFiが必要なスマホとは異なり、君の想いは、いつどこにいても瞬時に神さまや大切な誰かとつながる優れものなのですから。

ではまた次回。

 京都御所から北野天満宮に至る合格祈願街道 

太宰府天満宮の季節の通信対応

伊勢神宮の夜明け

赤坂日枝神社の山王祭