2020年1月31日更新:
推薦試験で合格された受験生の皆さん、おめでとうございます。
君は春から共に学ぶ星陵の仲間たちよりも、一足先に日比谷高校の新入生ですね。抑えきれない嬉しさは、学力試験を受ける同級生のために、自分の中でしっかり噛みしめておくのがよいのではないでしょうか。
そして残念ながら不合格だったものの、学力試験に再度挑戦する君は、底なしに落ち込みそうな時は次の言葉を思い出してみてください。
『推薦に不合格で、学力試験で日比谷高校に入学した受験生は実際にいる』
そう、そういう日比谷の先輩を私は実際知っていますから、焦らなくてもいいんですよ。
そしてもう一つ。
もう推薦入試は終わっているのに、この日比父ブログの推薦入試記事へのアクセスが、合格発表後にも伸びているという現実。
みんな不安に思っているんだなと、ひしひし感じます。
自分の夢が叶わなかった訳を知りたくて、納得できる理由を求めて、多くの15歳の心が彷徨っているんだなと、君の切なる気持を受けとめています。
でも、不合格の理由を求めるのは、もうやめたほうがいいのではないですか。
日比谷高校の推薦入試の倍率は、男子で3倍、女子で4倍もあるのですから、君の夢が叶わなかった理由は、誰にも説明のつかないような、ほんの僅かな差でしかないと思うのです。
あまりにも打ちひしがれて、全く何もやる気が起きないとしたら、今日くらいそれでもいいんじゃないですか。
同級生や先生に会いたくないとしたら、それは自然な感情ではないですか。
両親や友達との会話に詰まるのも、当たり前のことだと思うのです。
学校の成績も評価も高い君にとっては、初めて味わう大きな敗北感かもしれません。
日ごろ周りに認められている君だからこそ、社会からの大きな拒絶間を感じているかもしれません。
でも事実なのだから、受け止めるしかない。
慰めることは他人にもできるけど、立ち上がるのは自分にしかできない。
現実は変えられない。
変えられるのは、この先の未来。
そして、日比谷高校は、君の入学を拒絶しているわけではない。ただ、君の意志の強さを確かめているのだと思うのです。
今でもまだ挑戦する気持ちがありますか?と。
現在、何よりも大切な現実は、受験はまだこれからが本番だということ。
一度しっかり落ち込んで、そしてまた顔を上げて前に進むしかない。
推薦入試で合格が叶わなかった君は、間もなく迫った都立高校願書の提出先について、改めて両親や保護者の方と真剣に話し合うことが大切ではないですか?
そしてもう一つ大切なことは、来週から始まる私立受験本番にきちんと向かう事。
併願する私立高校に予定通り合格する事が、出願取下げの憂き目にあわず、日比谷高校合格のステージに上がるための、まずは大切な第一歩ではないでしょうか。
だから先ず、君のやるべきことは、私立の入試に集中すること。
そして、都立出願先について、改めてしっかり見つめ直すこと。
推薦に賭け、学力試験は日比谷高校に及びそうにもない君は、甘い気持ちに流されず、推薦を受ける前の冷静な自分が定めた戦略を、今一度思い出すことが必要ではないでしょうか。
再始動する君に勧めたいこと
学力試験に向かう君に、ささやかながらお勧めしたいことがあります。
それは、受験が終わるまで、日比谷高校や受験に関する検索をしないこと。
このブログも含めて、外野の情報に目を奪われ過ぎないこと。
日比谷の保護者会で武内校長が語ったことは、
「ネット上にはたくさんの情報が溢れているが、鵜呑みにしすぎなこと」
大切な指南です。
現代では、ネット上にあらゆる情報が溢れていますが、どれも正しいとは限らない。
悪意に満ちたサイトも多くあるでしょう。また悪意はなくても、結果的に誤った情報でミスリードするということもあるでしょう。
本ブログにしても、善意のミスリードを引き起こしているかもしれません。
私が学生の頃には情報がなくて悩んだものですが、現代では情報がありすぎて悩まなければならない時代。
心穏やかに受験勉強に専念するために、少し外部からの情報を絶ってみてもよいのではないでしょうか。
受験が終わるまで、家族や友達とのつながりは残したとしても、実際に会うこともないネット上の誰かとのつながりは、絶ってもよいのではないでしょうか。
君は何故日比谷高校に入るのか?
君は今、再起動のために改めてこの質問について、自問すべきかもしれません。
そして明確な答えを導き出した君は、その答えを実現するために、残りの時間に集中するのがよいのではないでしょうか。
明確な答えが見つからない君は、自分の将来にとって日比谷高校に出願するのがベターな選択であるのか、もう一度考えてみるのがよいかもしれません。
そして、それでも日比谷高校を志す君にもう一度繰り返します。
『推薦に不合格で、学力試験で日比谷高校に入学した受験生は実際にいる』
私はその先輩を知っています。
今はこの事実を知るだけで、十分ではないでしょうか。
高校受験生である君に残された大切な時間を、誰かに意見を求めるためではなく、君自身の夢の実現に向けて使うことを切に願います。
2月はもう立春。
泣いても笑っても、春は間もなく訪れます。
やがて訪れる春の喜びを、星陵の丘に咲く桜の香りと共にかみしめる君の笑顔を願ってやみません。
ではまた次回。
学力試験に向けて気持ちを切替える君に
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