2022年7月18日更新:
今を生きる社会人であり保護者の一人として感じることは、現在地球上には平行する二つの異なる世界が存在しているということです。
その異なる世界とは、昨今の価値観に置き換えると以下のようなものです。
- 新型コロナを危険と考える世界
- 新型コロナが危険ではないと考える世界
この二つの世界は同じ地球上の同じ場所と同じ時間軸にありながら、決して交わることのない社会の分断を象徴しています。その分断が夫婦間や家庭内で生じる時、特に日常生活への影響が強く現れることになります。
大衆化する陰謀論
一般的には、新型コロナが危険と考え行動する行政やマスコミ報道の世界が真実の世界であり、コロナは存在しない、あるいは危険ではないと考えるのが、いわゆる陰謀論と見做される世界です。
個人的な感覚としては、陰謀論と呼ばれるものは、一般には意識されることのないネット世界のカルト的な情報に近い存在であったように感じます。
あるいはXファイルや都市伝説にみられるような、オカルト好きな一定層の興味を満たすエンターテイメントに近い存在だったと言ってよいかもしれません。
それが2020年のアメリカ大統領選とその後のコロナパンデミックの発生をきっかけに、世界中の多くの市民が既存の社会構造や常識と呼ばれるものに強い疑問を感じるようになり、その結果として、陰謀論の世界が日常会話の中に登場するなど、より現実に近いところまで台頭してきたのだと認識しています。
三浦春馬氏事件
そして少なくとも日本では、それより少し前、ある事件をきっかけに、主婦層を中心とした社会人や学生の間にも、この陰謀論世界への扉が大きく開いたと感じています。
その起点となるのが、三浦春馬氏の突然の死です。
非常に多くのファンが氏の死因に対する強い疑念を持つに至り、真実を求めようとする個々の行動が集団意識を形成して加速した結果、YouTubeやSNSを通じ封印された世界への扉が開いたのだと思います。
その事実は、以下のような報道から客観的に理解することができます。
従来マスメディアでは、陰謀論的な情報に関しては完全スルーが基本であり、”陰謀論”という単語さえ登場させない配慮がなされていたと思われる状況から考えると、わざわざ陰謀の具体的な内容を記載した上で否定を試みるこうした一連の記事は、非常に特殊に感じます。
否定記事を載せることは、逆に対象となる情報や考え方の存在を広く周知する結果に繋がる恐れがあるため、むしろ報道しない自由と言われるものを行使するのがマスメディアの姿勢であるからです。
逆に言えば、今回の春馬氏の死因に対する疑義は、それだけ多くの人々の間に根強く浸透した社会現象になっているという査証だと言うことができると思います。
そして三回忌を迎えた現在でも尚、#三浦春馬 というハッシュタグがツイッターのトレンドに登場する事実は、氏の死因に対する決して消えないファンの疑念の強さを示しているように感じます。
陰謀論の基本構成
陰謀論を単純化すると、大きくは以下の三層で構成されるように思います。
尚、予め注意事項をお伝えすると、これは私個人の信条をまとめたものではなく、あくまでも陰謀論の世界観を分かりやすくお伝えするために、個人の理解を客観的に整理した内容とご理解いただくと助かります。
その情報が真実であるかトンデモであるかの議論は、ここでは扱いません。
- 中央銀行を通じた通貨発行権、政治行政、国際機関、軍事産業、SNSやマスコミ等の社会権力を掌握した一部の血族あるいは結社が世界を動かしている。
- 国際的な人身売買組織が存在し、1.のペドフィリアや悪魔的儀式を支えている。
- 世界の都市の地下には異星人が生存しており、1.を通じて人類を支配している。
このようなことを記載することは、私自身も憚られる思いがあるのは事実ですが、人格に対する批判やリスクは概ね容認した上で、それでも現在地球上で発生している人々の分断の深層を理解するためには必要な基本情報と認識して記載しています。
内容に呆れた方や気分を害する方は、ここで離脱することをお勧めします。
陰謀論、3つの要素
先の三つの構成についてもう少し詳しく見てみましょう。
1.闇の権力者
闇の権力者の存在は、歴史や政治経済の世界を追求しようとする場合、一度はたどり着く世界観です。
例えば、何故坂本龍馬が明治維新の中心人物として活躍できたのかであるとか、FRBが政府機関ではなく少数の大株主に所有された民間銀行であるとか、日米合同委員会が日本の国会よりも上位概念として存在しているといった事象を通じて発展的に理解される、公然の秘密の範疇に属する情報です。
現在ではこうした闇の権力者の存在は、国際金融資本やディープステートという言葉に代表される人々とイコールという認識が一般にも広まっているように思います。
この世界では、新型コロナの存在も大衆をコントロールするための手段となります。
2.ペドフィリア(幼児性愛)
幼児性愛とそれを支える国際的な人身売買組織の存在は、正に三浦春馬氏の死に疑問を抱くファンが最初にたどり着きやす世界です。
陰謀論に対する免疫がないままいきなりこの世界観に着地すると、マスコミが警告する通り、ある種精神崩壊するような強烈な刺激や興奮に囚われ、社会活動に支障をきたすような状態に陥る危険性が潜んでおり注意が必要です。
そしてこの世界は、先の闇の権力者が政治や経済の課題として社会的に表面化しつつあるのに対し、この幼児性愛およびアドレノクロムを軸とした悪魔的幼児虐待から成る非人道的な裏ビジネスの存在は、まだまだ一般市民の認識に上ることがない世界とされています。
昔から語られる、世界中で毎年何万人もの子供がいなくなるという話や、東京ディズニーランドで子が連れら去られるといった都市伝説は、正にこの世界の入り口と繋がっています。
3.異星人と地下世界
異星人に至っては、記載するのも品位の上でどうかと憚られる内容です。それでも陰謀論を語る上では避けては通れない、古くから根強く語られるテーマです。
異星人と地球人の混血種が、世界を支配しているといった考えです。
かつては1と2にあった国際政治経済と陰謀論の線引きは、現在では2と3の間に存在するように感じます。それだけ陰謀論が生活の中に浸透しつつあるのだと思います。
そして異星人の有無は抜きにしても、2を支えるシンジケートが地下施設を中心に、世界に張り巡らされていると噂されています。地下世界に関しては、不可視であるためか、地球空洞説をはじめ古典的に陰謀論が生じやすい土壌として存在しています。
陰謀論を支える相互依存
そして陰謀論的な世界観は、テレビやNetflixで流れるドラマや映画よりもよほどよくできており(創作としてよくできているのか、真実であるため隙がないのかは分かりません)ある種刺激的で興味深いという特徴があります。
それはオンライン・アクションゲームのように、見知らぬ仲間同士が力を合わせ共通の敵に立ち向かう秘密ミッションへの参加体験型イベントであり、かつある種インタラクティブな世界であるため一体感が生まれやすく、しかも自らの不安や疑念が第三者の存在により相互に肯定される形となることから、ある種の共同幻想や秘密結社のような特別な場として成立しやすいということができるでしょう。
また外的要因として、YouTuberが広告収入を求めて視聴回数を最大化する目的で、より刺激的な内容を日々創作発信することにより、根拠不確かな情報に対する需要と供給の相互依存世界が形成され、継続的にハマりやすく抜け出しにくい環境が形成されるのだと思います。
ただしこうした状況は、何も陰謀論世界に特有の現象ということではなく、SNSにおける全てのジャンルに共通するファン世界の実情だと思いますが、陰謀論の場合は多くの趣味世界と異なり公の場で公言しづらい秘匿性や、ヒロイズム的なある種の使命感や正義感の高揚が強く伴うために、より盲目的な状況に陥りやすいのかもしれません。
直近の歴史的大事件を取り上げると、安倍元総理を狙撃した真犯人は誰か?というテーマが正にこれに当たります。
三浦春馬氏や安倍元総理の死の真相は、今後も消えることなく語り継がれる命題として存在し続ける事でしょう。
NHK公共放送と陰謀論
公共放送であるNHKにおいても、最近、おやと思う発信が連続しました。
この番組は、アメリカ大統領選に関わる陰謀論がアメリカ社会の中に分断をもたらす要因となっていると指摘した上で、公共電波を使って堂々と陰謀論に関わる先の基本構成について世間に情報を発信しています。
- 民主党や財界の有力者、ハリウッドスターが結託してディープ・ステート、影の政府を築き、政治を牛耳っている。
- 更に、ディープステートのメンバーが小児性愛者であり、国際的な児童買春に関与している。
出典:Eテレ/SNS揺れる民主主義
番組ではこれらの主張には根拠がないと否定しつつも、一般的にはトンデモとみなされる情報を、NHK教育テレビが全国に向けて発信することにむしろ驚きを覚えました。
そして、その前日の朝のNHKニュース「おはよう日本」では、やはり根拠がないと前置きしながらも、更に目を疑うような報道がなされたことに驚きを隠せません。
DHCの回答
「小生のことをマスコミ(これもコリアン系ばかり)は人種差別主義者だと言うが、人種差別というのは本来マジョリティがマイノリティに対して行う行動を指すのであって、今や日本におけるコリアン系はマイノリティどころか日本の中枢をほとんど牛耳っている大マジョリティである」
2021年4月9日NHK「おはよう日本」
『問われる企業の人権意識』と題したこの朝の特集は、ヘイト行為に対する批判という名目を掲げながら、結果的に日本における最大タブーの一つであり、陰謀論の基本を成す、日本人と在日外国人の状況を国民に周知する結果に寄与した可能性があります。
そういう意味では、NHKによるアメリカ社会の陰謀論と日本社会の陰謀論の連続放映は、もしかすると、表の世界とは異なる裏世界が存在することに、一般市民の目を向けるための情報開示の一環ではないかとの陰謀すら感じてしまうほどです。
コロナ緊急事態宣言による外食店の狙い撃ち、外国人による土地購入問題への対応など、日本の政治や行政が国民を利する方向に向いていないと感じる時、DHC社が主張する内容が真実に近いと仮定すると腑に落ちる状況が多いため、現在は一般市民の間にも陰謀的な考えが広まりやすい環境にあるのだと感じます。
最近では、2022年参議院選で国政政党となった参政党などの登場により、一般市民への陰謀世界の浸透を促進している状況があります。
そして世界的に見た場合も同様に、富の集中やコロナパンデミックといった理不尽な世の中を強要する政治経済の不誠実さの裏返しとして、不寛容なネット言論や陰謀論が醸成され支持されるのだと思います。
陰謀論と向き合う生き方
陰謀論の問題は、現代社会の理不尽さや不寛容さを長く強要され続けた一般大衆にとっては、今ある社会の現状が真実の世界であるよりも、その裏に隠された陰謀的世界の結果であると考える方が、まだ生きる救いや希望を感じられるという状況にまで追い詰められていることに一因があるのではないかと感じます。
それは世俗的な言葉に置き換えれば、政治不信や社会への不満が極限に達した状態と言えるでしょう。
例えば、与野党問わず日本の政治に対する、怒りや憤りを通り越した諦めややるせない国民の感情は、政治家や官僚の資質や能力の問題だと考えるよりは、社会を裏で支配する陰謀によりもたらされた結果であると考える方が、むしろずっと慰めに満ちた考えであるということがあるかもしれません。
私自身が陰謀論的な世界を意識し始めたのは、結婚後、妻や生まれ来る子供たちの将来を考えた際に、表と裏の世界の存在を無視するわけにはいかないと考えたからです。
それから四半世紀が経ち、その当時と比較しても、人々の富や権利は奪われ社会の不安定さは増してゆくばかりです。多くの善良な市民が陰謀的な世界に光や救いを求める状況も頷けるものがあります。
世の中の真実は、報道による表の情報にはなく、陰謀論と呼ばれる裏の情報にもない、その中間のどこかにあると考えています。
ただ今は、その真実の針が、より陰謀論の側に振れている時代なのではないか。
そして多くの国民が実際に心の中でそのように疑念を感じているからこそ、参政党のようなタブーを表に出して人々の不安や不満を代弁する新しい政党が、短期間で支持を得て拡大していくのだと説明することができます。
いずれにしても、様々なパンデミックに彩られるこれからの時代は、激動の世の中であるのと同時に、大きな意識の変化の波が押し寄せる世界であることは避けられない事実となりそうです。
衣たちの未来のためにも、それが光に満ちた変化であることを切に願います。
そして謹んで、三浦春馬氏の冥福をお祈りします。
ではまた次回。