政界地図と参政党の台頭

2022_世界イデオロギーMAP

2022_世界イデオロギーMAP

 今回は政治色の強い内容のため、初めに本ブログの政治的立場を記載します。東京子育て研究所は以下の信条に基づき運営されています。

  • 日本の国土において日本国民による日本語を母語とする国家を維持継続する

日本語を母語とする国体の継承を前提に、ご先祖様や氏神様への感謝と共に日本文化を大切にし守りたいと考える保守として、特定政党への所属や支持を行わないフリーな立場で、選挙の度にその時々で最適と考える政治選択を行う。

これまでの選挙では、そのような保守的国家を維持する選択肢として、記名する場合は主に自民党、多くの場合は白票を投じてきました。

史上最も危険な与党連合

 そんな私が今回の2022年参議院選挙では、以下の政党への投票は非常に危険だと感じています。

  • 自由民主党
  • 日本維新の会
  • 公明党
  • 白票または無投票

理由はいずれも保守の顔をした、日本解体政党と言うべき政党だからです。

自由民主党

 自民党が日本の主権と国益を海外に売り渡すグローバリズム第一政党であることは、岸田総理自らが、ダボス会議の提唱するグレートリセットを目指すと隠さず宣言している時点で明らかです。

グレートリセットとは、日本という国家の主権を捨て、日本人から日本語を奪い、国土を奪い、エネルギーを奪い、水を奪い、食料を奪い、財産や健康を剥奪して世界統一政府の管理下に置く政治アジェンダです。

これは陰謀論ではなく、その内容を記載した書籍がAmazonや書店でも公に販売されているなど、むしろ全世界に向けて声高に宣言されている、世界統一政府の樹立を目指す勢力の唱える強大な陰謀そのものです。

そして残念ながら、平成の30数年の間に、少なくとも日本においてはそうした計画は着実に進んでしまいました。

そして岸田総理は、そのアジェンダの実現を目指すという意思表示を、テレビカメラの前で堂々と宣言し首相官邸のホームページにも掲載しています。

このため、さすがに多くの国民が、そうした実態に気づき始めています。

コロナパンデミックにより、この計画はより無慈悲なものとなり、スピードも益々加速しているように思います。

日本維新の会

 維新が外資系利益誘導政党であることは、最近では周知の通りです。日本共産党や社民党などよりも先鋭化した、日本破壊のヒットマンだと個人的には感じます。

菅前総理が維新の会と一体的な政治家であることからも、小泉構造改革以来本格化したグローバリズムの波は、令和に入り加速度的に進んでいることが伺えます。

維新は単独でも困った政治運営を展開していますが、国政では公明党と共に、与党連合に組して改憲その他様々なアジェンダを推し進める可能性が高いため注意が必要です。

公明党

 公明党については説明は不要だと思いますので省きます。

白票または無投票

 投票活動を放棄したくないという、有権者としての前向きな意識から投票所に行くものの、白票を投じる有権者は多いものと思います。私自身もそのような投票行動を過去に多く経験してきました。

ところが今回の参議院選では、それは悪手の一つとなります。

理由は白票や無投票が、結局は先に記載した与党連合に投票していることと同じ結果につながるからです。

今回ばかりはどの政党でもよいので、有効票を投じるべきと考えています。

そうすることで、グレートリセットに向けたアクセルを加速させるのではなく、多少なりとも寄り道を促し対応に向けた時間を得ることができるものと思います。

憲法改正と緊急事態条項の実現

 与党連合の動きが危険と感じるのは、参議院選挙後に具体的に改憲を目指し、”緊急事態条項”をはじめとする国民国家の主権制限のためのグレートリセット政策を加速させる可能性が高いことにあります。

これらの政党はその他の野党と異なり、国家権力を手にし、直接政策を実行する立場に立つことから、今回ばかりは本当に危機感を強く抱き、警戒しています。

日本政界プロレス

 現在の日本の政治は、マスコミも巻き込んだプロレス合戦だと感じます。

要するに、与党と野党、右翼と左翼、一見すると敵味方の対立軸が、実は手打ちした仲間同士だということです。

その事実は、政府の理不尽で不可解なコロナ対策に対する与野党の対応により、説明する必要もないほど明らかな状況となりました。

本来政府の対応を正すはずの野党が、コロナやワクチン行政に関しては国民の自由を奪う政府の方針に追従するばかりで、全く機能していないからです。

日本政界プロレス概念図

日本政界プロレス概念図

与党と野党が「モリカケ桜」のような無意味な論争に国会運営時間の大半を割き、マスコミがそうした喜劇やスキャンダルを扇動的に報道することで、国民の関心をセンセーショナルな投げ餌に集め、グローバリストの侵攻といった国難をひた隠しにするという構図です。

与党も野党もマスコミも、イラストに描かれたような全体像は国民の目から伏せ、国民の意識をプロレス観戦に集中させることで、真実への気づきから国民を遠ざけると共に既得権や新たな利益を享受する。

こうした政界プロレスの構図は、雑過ぎる脚本で開幕したコロナパンデミックとワクチン政策により、多くの国民の知るところとなりました。

私自身はハイジャックされた旅客機がNYのツインタワーに激突したとされる911の映像をテレビで見た20数年前のあの瞬間、世の中のこうした構図に気づき現在に至ります。

コロナワクチンも、ダイヤモンドプリンセス号が横浜港に入港している時点で、もう絶対打たないと決めていました。

ウクライナ戦争とグローバリズム

 改めて世界の政治地図を眺めてみましょう。

この図のポイントは、民主主義と共産主義、保守と革新といった左右対立だけではなく、ナショナリズムとグローバリズムという、国家を超えた縦方向の対立軸が記載されている点です。

こうしてみると現実世界では、既存文化や価値観の破壊と変革を推し進め、全体主義や世界統一政府に向かう事を主義とする、左派革新的でグローバリズムを標榜する国家や組織が圧倒的に多いことが理解されます。

見方を変えると、西側先進国の多くの国が、グレートリセットを目指す集団に乗っ取られてしまったということが言えるでしょう。彼らは金融や情報や軍事力や医療といったあらゆる手段を駆使することより、一大帝国を築き上げているのです。

トランプとプーチン排除の理由

 そしてこの図からは、米国内においてトランプが保守系の一般国民から圧倒的な支持を受け、逆にエスタブリッシュメントやマスコミから徹底的に叩かれる理由や、ロシアのプーチンが悪の独裁者として世界秩序から排除される意味が分かるというものです。

2022_世界イデオロギー対立構図

2022_世界イデオロギー対立構図

それらはかつての右か左かの対立軸ではなく、上か下か、つまり国家の独立を懸けた戦いの構造であるわけです。

世界統一政府の樹立に対抗する勢力は、巨大な力によって徹底的に叩かれ排除されることになるのです。

その結果、日本の政党のほとんどは、国民の権利や利益を顧みず、革新的な世界統一政府を目指す仲間の内へと堕ちて行ってしまいました。

高市早苗の錯誤と参政党

 コロナパンデミックからも容易に実感できる通り、現在は人類にとって歴史的な転換点にあると認識しています。国民主権や個人の基本的人権が守られるか奪われるかの瀬戸際にあるからです。

このことは、YouTubeやツイッターといったSNS上から拾った後付けの情報ではなく、20年来マスコミの情報に頼らず世界を独自の視点で観察すると同時に、一社会人であり保護者の立場で実際に生活する市民としての肌感覚から実感する現実です。

そしてそのような危機的状況において、個人の意思を尊重し、従来の日本的価値観を守りたいと考える立場からすると、2022年の参議院選挙における具体的な投票行動の良し悪しが浮かび上がります。

保守系有権者の最悪手

 保守系の有権者にとって最悪の投票先は、感情的には日本維新の会への投票だと感じますが、それ以上の効果や破壊力を促す悪手となるのは、将来の高市早苗総理の誕生を願って投票する自民党票だと考えます。

理由はこれまで見てきた通り、高市支持の投票が、現実的には岸田グレートリセット内閣への支持として、保守の願いとは真逆の効果として働いてしまうからです。

この点は、高市早苗が自民党総裁選に出馬し一躍時の人となった直後の衆議院選の自民党大勝利と、その後の自民党の政策実績を見れば明らかです。

あの選挙で自民党が勝利できたのは、岸田総裁の力ではなく、高市早苗に期待して支援する保守系有権者の力であったことは間違いありません。

高市支持者による岸田首相漁夫の利の構図

高市支持者による岸田首相漁夫の利の構図

現在の岸田自民党にとって、高市支援による保守系支持者の票が集まれば集まるほど、岸田内閣にとっては旨味のある脂がたっぷり乗ったハマグリが、濡れ手に泡の戦利品として手に入るのです。

そのような票の食われ方は、個人的には本当に抵抗があります。今回自民党に投票することが難しい理由はそこにあります。

そして、そうした危機的状況の中で、彗星の如く台頭してきたのが参政党です。

参政党の登場

 今回の参議院選において、台風の目と一部報道されているのが参政党です。

参政党は、昨年12月の最初の記者会見から注目しており、街頭演説も選挙前の初期の頃に現場で2回ほど拝聴しました。

直感的に、この政党は大きくなると感じましたが、今正にその通りの経緯をたどっています。7月2日現在の党員数は75,000人を越え、日本維新の会を遥かに超えると共に、立憲民主党に迫る勢いです。

この圧倒的な勢いは、マーケティングの視点から見ると必然的な状況に感じます。

参政党登場前の日本政界地図

参政党登場前の日本政界地図

何故ならば、おそらく日本国内において最も有権者の需要が高いと考えられる、保守系国民主権政党が、全くの空白地帯になっていたからです。

出せば売れる商品を、誰も販売していない状態が長く続いた状況です。多くの国民が待ち焦がれていた主義主張を、魅力あるパッケージに包んで届けたのが参政党です。

  • 投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる。

参政党のこのコピーは、正にこのポジショニングを的確に捉えた言葉です。

小泉構造改革前は、自民党がこの位置を担っていたと言えるでしょう。しかし多くの国民が気付かない内に、いつの間にか自民党は外国勢力の利益を先導する対極の立ち位置に移動してしまいました。

そのため、従来自民党が位置していたポジションが大きく空いていたのです。

空き状態が長く続いたのは、政界側が国民の意思をこれまで汲み取れなかったというよりは、誰も作ることができなかったという方が正しい表現のように思います。

世界的に見ても資金力が求められる日本政界にとって、特定の企業や宗教、思想団体などの資金援助なしで国政政党として立ち上げ議席を獲得することは、従来の政界の常識では不可能なことです。

仮に支援を申し出る企業や団体があったとしても、既にグローバリストに深く浸食された日本において、公に反グローバルを掲げる政党を立ち上げることは現実的ではありません。

その様な背景の中で、特定の企業や団体の資金援助を受けないという方法で、その不可能を可能にする社会的なウェーブを起こしているのが参政党です。

参政党の台頭は、様々なタイミングが絶妙に重なったものだと思いますが、その中でも、グローバリズム勢力の傲慢と拙攻が自ら生み出した現象だと考えています。特に、

  • 岸田内閣における日本国民への経済的攻撃
  • コロナパンデミックとワクチン行政の拙攻

は決定的でした。

日本政府が実践する、一般日本人の富を取り上げて、外国や国内の特定団体に配布するという小泉構造改革からの政策は、岸田内閣において国民の暮らしが極限まで追いつめられる形で国民の不満が爆発すると共に、グローバリストの計画したコロナパンデミックがあまりに稚拙な脚本だったため、これまで陰謀論を毛嫌いし、あるいは無縁だった善良な一般国民まで、グレートリセットに向かう世界アジェンダの存在を意識し、抵抗するように変わりつつあります。

その国民感情の受け皿が、参政党という社会現象として目の前に現れているのです。

ちなみに政界MAPの中にあるもう一つの空白、左派革新系で国民国家主義の政党は、国民のニーズが少なく独立系政党として成り立たないため、成立することはないものと考えます。

参政党は危険な党か?

  • 参政党は自民党の補完勢力で危険な党だ

という意見があります。個人的にはそれは意味のない指摘だと思います。

何故ならば、仮に参政党が自民党その他の特定利益集団が放った保守系票の刈り取り部隊だったとしても、結局のところ、同党が登場しない場合の票の行方と変わらないからです。

それよりは、万に一つの可能性に懸ける方が、現在前向きな選択というものです。

岸田内閣と高市早苗と参政党

岸田内閣と高市早苗と参政党

おそらく自民党内のグローバリズム派は、参政党の台頭を喜んでいるのではないかと思います。

何故ならば、参政党が高市早苗をはじめとする自民党保守派の票を割ってくれるからです。つまり、党内対立勢力の弱体化につながるからです。

ところがこの考えは、視野が狭く国民感情を見誤る分析だと考えます。

参政党の台頭が自民党グローバリズム勢力を喜ばせるのは、投票率が低調な従来の選挙戦に限り成り立つ構図だからです。

投票率の向上が国を守る免疫

参議院選挙投票率推移

参議院選挙投票率推移/出典:総務省HP

 参議院選挙の投票率推移を確認すると、グローバリズム勢力による対日金融攻撃の起点となった2001年(平成13年)発足の第1次小泉内閣を軸に、投票率が低調に推移していることに気づきます。

ウィルスが特定の温度帯で爆発的に増殖活動するように、グローバリストも60%を切る投票率で活性化すると指摘できるようなグラフが見て取れます。

逆に見ると、日本を守るためには、軍事力や核武装よりもまずは選挙における投票率を60%以上に上げることが、国民自身が取り得る重大な国防行動ということになります。

実際に、現在日本国内で最大の政治勢力は「無投票層」であり、自民党支持を遥かに上回る安定過半数を超えています。

第25回参議院選政党得票率

第25回参議院選政党得票率

白票を投じた有権者を無投票層に加えると、おそらくその力は圧倒的です。

そしてこの無投票を決め込む有権者の多くは、政治信条という強い意志を自覚するかどうかは別にして、保守系国民国家の継続を望む声なき声だと思います。

その意味で参政党が危険であるのは、一般国民にとってではなく、自民党を擁するグローバル勢力にとってということになります。国民の目覚めの大きさにより、自らの力を上回るパワーを国民自身が持つことになるからです。

それを感じ取れない現在の自民党は、2016年の民主党ヒラリー・クリントン米大統領候補のような安穏とした心境にあるのでしょうか。

もし仮にそうであるならば、保守系の有権者としては、その点が日本を国民の手に取り戻すための突破口となります。

逆にそうでないならば、中川昭一や石井紘基のような過去の事件を振り返るまでもなく、参政党の進む道は彼らよりももっと茨の王道を進んでいることになります。

いずれにしても、この社会的な現象がどのような結果となって現れるのか、今回の参議院選挙の行方に注目です。

18歳の皆さんも是非、この歴史的な投票に積極的に参加してください。

ではまた次回。