多摩科技授業公開に行こう!23区通学時間確認

多摩科学技術高校授業公開のお知らせ

 コロナが明け、かつてあったはずの日常生活を取り戻しつつある中で、多摩科学技術高校は事前申込み不要の授業公開を実施します。

多摩科学技術高校6月授業公開
  • 2023年6月10日(土)9:40~11:30
  • 事前申込み:不要
    (当日直接学校を訪問)
  • 参加資格:中学生とその保護者
  • 1,2,3年生の授業全て見学可能

多摩科技は、都立の進学校の中で、国際高校と並んで専門科が主体となるある種特殊な学校の一つです。

園芸高校や芸術高校などの専門高校とは異なり、専門学科系進学校というのは、なかなか想像しにくいと思います。

将来理系に進みたいと考えている受験生であれば、実際に受験するかしないかは別にして、選択肢の一つとして、普通科進学校ではない学校がどのような環境であるかを確認するために、まだ余裕のある今の内に見学するのは進学のオプションを広げる意味においてもよいことだと思います。

特に23区在住の中学生であれば、通学に実際どのくらいの時間がかかるのかを予め知ることは、志望校として含めるかどうかの重要な判断要素となりますから、少しでも気になる生徒は、受験勉強が本格化する夏休み前の今の時期に学校見学をすることをお勧めします。

カギとなる通学時間

 科学技術科である多摩科技のチェックポイントの一つが、勿論専門課程を行うための様々な設備や環境であるのは疑いの余地がないですが、わが家のような23区在住者にとっては、それよりも何よりも、通学時間が進学判断の鍵になります。

中学受験が盛んな首都圏であれば、中学生の頃から電車で通うというのは普通に見られる光景ですので、高校であれば尚更のことですが、それでも通学時間が生活の負担になるような状況は避けるべきことに違いありません。

そこで多摩科学技術高校への通学時間について、必要時間を地図上に可視化することで、どのあたりのエリアまでが通学可能圏内になるのか確認します。

多摩科技通学時間可視化マップ

 通学最寄り駅となるJR中央線武蔵小金井駅を経由して、自宅から学校正門への通学時間目安について、30分、45分、75分で色分けした地図を掲載します。

多摩科学技術高校通学時間MAP

多摩科学技術高校通学時間MAP
  • 30分/45分/75分

 この時間は乗車時間ではなく、ドアtoドアの通学時間を示しますが、あくまで参考情報となります。

正確性は見込めませんが、それでも検討の余地がありそうかどうかを見極める所見の判断には役に立ちそうです。

一見すると、JR中央線に沿って東西に長い多摩地区の地形に対し、新宿以西の中央線沿線在住であれば、概ねドアtoドアで30分通学圏という印象です。

その辺り、23区を中心にもう少し詳しく見てみましょう。

23区通学|30分圏

多摩科技通学時間_30分圏(ピンク)

多摩科技通学時間_30分圏(ピンク)
  • 30分/45分/75分

 まずは多摩科技までドアtoドア30分通学圏に関しては、23区は中野駅前が最東端となります。

多摩科技通学駅となる中央線武蔵小金井駅<8時10分到着>で駅探検索すると、

  • 中野から中央線快速21分

と表示されます。駅から学校までは10分弱ですから、中野駅前がギリギリ通学30分圏となります。

あとは西に向かう程、つまり武蔵小金井駅までの乗車時間が短くなる分、駅からの30分通学可能圏の半径が少しずつ大きくなることが理解できます。

23区通学|45分圏

 通学時間を45分で考えると、一気に通学圏が広がります。

多摩科技通学時間_45分圏(青紫)

多摩科技通学時間_45分圏(青紫)
  • 30分/45分/75分

通学時間が15分延びるだけで、主要鉄道線に沿って23区の通学範囲がかなり大きく広がることが理解できます。この拡大図から分かることは、45分圏は概ね、

  • 東は隅田川まで
    (ただしJR両国駅前はギリギリ入る)
  • 南は渋谷駅広域と、恵比寿、目黒駅前まで
  • 北は池袋駅広域と、板橋、大塚駅前まで

となります。区の大部分が45分圏外となるのは主に以下の10区となります。

  • 練馬区(上井草、上石神井、武蔵関駅前はOK)
  • 板橋区(板橋駅前はOK)
  • 北区(板橋駅前はOK)
  • 台東区(広末町、秋葉原、浅草橋駅前はOK)
  • 墨田区(両国駅前はOK)
  • 中央区(東京、三越前、新日本橋、浅草橋駅前はOK)
  • 港区(赤坂見附、国会議事堂前、溜池山王、信濃町、青山一丁目駅前はOK)
  • 品川区(目黒駅前はOK)
  • 目黒区(目黒駅前はOK)
  • 世田谷区(東北沢、下北沢、新代田、東松原、下高井戸、明大前、笹塚、下高井戸、桜上水駅前はOK)

また以下の6区は、区内のいずれの駅からも45分圏内通学は難しそうです。

  • 荒川区
  • 足立区
  • 葛飾区
  • 江戸川区
  • 江東区
  • 大田区

23区通学|75分圏

 そして高校生であれば、通学75分程度も普通にある話だと思います。

この場合は、地図から理解できるように、概ね荒川を越えない範囲であれば通学現実味が出てきます。

多摩科技通学時間_75分圏(緑)

多摩科技通学時間_75分圏(緑)
  • 30分/45分/75分

75分圏であれば、

  • 北東は荒川まで(新小岩駅前はOK)
  • 南は多摩川まで

が含まれますから、

  • 足立区
  • 葛飾区
  • 江戸川区

の3区以外は、通学実現性がそれなりに現れます。

ちなみに進学指導推進校指定はされていませんが、江東区には都立科学技術高校が所在していますから、進学校にこだわらない場合は、これら東の3区からも無理なく科学技術科に通うことは可能です。

そして、通学時間90分と考えると、23区のほぼ全域が多摩科学技術高校の通学対象地域に含まれます。

早めの学校見学で通学時間把握を

 今回は、小金井市に位置する多摩科学技術高校への23区からの通学可能性について確認してみました。

多摩科学技術高校は、国際高校と並んで専門学科としては珍しい進学校指定の科学技術科を擁する学校であり、将来理系に進学したい中学生にとって、何となく気にはなるものの、遠いという印象により敬遠しがちな学校だと思います。

東京は、世界的に見ても鉄道交通網が異常に発達した都市ですから、単純な距離だけでは通学時間を測れません。

また電車乗車時間よりも、最寄り駅まで歩いて20分、バスで20分という方が案外通学負担は大きかったりします。

少しでも気になる学校がある場合には、受験勉強の気分転換を兼ね、思い切って気になる学校まで足を伸ばし、リアルな通学時間を体感計測をしてみてはいかがでしょうか。

少しの努力により、思いがけず素晴らしい学校との出会いがあるかもしれません。

尚、本文章では、『通学時間マップ|https://tsukin-jikan-map.tk/tokyo/』の情報に基づき、独自の解釈で多摩科技までの通学時間の設定を行っています。

自宅からのリアルな通学時間については、ご自身の責任で改めて確認下さい。

ではまた次回。