日比谷高校を志す君に贈る父の言葉

日比谷高校第一志望ながら、日比谷、開成、塾高のどこに入学すべきか、都立合格発表まで悩んだ父親が贈る、上をめざす君と家族を応援する徒然日記

帰国子女である君のために

 このブログには、海外からのアクセスが結構あります。要するに、海外在住の生徒や保護者の方にご覧いただいているものと思います。
そんな君の第一の関心はズバリ、

  帰国子女入試枠があるのか?

  帰国子女がどれくらいいるのか?

ということではないでしょうか。 

 

日比谷高校で学ぶ帰国子女

 結論から先に言うと、日比谷高校に帰国子女入試枠はありません。
人数に関しては、それにもかかわらず、在学生全体の1割以上は帰国子女である、と思われます。

思われるというのは、愚息の感覚だからです。現にクラスの中に4人はいるそうです。1クラス40人の8クラス編成、320人が基本ですから、4人ですとクラスのちょうど1割、1学年では30人以上は在籍しているということになります。
だいぶ大雑把な統計ですが、在学生の感覚はそんなものでしょう。

わが子の所属する海外とは関係のないあるコミュニティーでは、数が少ないながら半分が海外駐在経験者だそうです。
駐在国についても英語圏だけでないバラエティーに富んだ多様性があり、話を聞いていて面白いです。

つまり、在学生にとっては、帰国子女がいる生活は特別なことではない、ということではないでしょうか。

 授業に関しても、入学直後から、ネイティブによるオール英語の授業が始まります。これは進学指導重点校に共通するのか、あるいはSSHまたは東京グローバル10指定校だからなのか、もしくは今時の標準でしょうか?分かりませんが、第2外国語も1年から学べるなど、外国語能力や海外経験があるから特別という環境ではないでしょう。 

 それでは、推薦入試では海外駐在経験はプラスに働くでしょうか?

 これは学校にしか分かりませんが、ただ、上記のような学校環境から判断とすると、帰国子女というだけで優遇されるわけではない、とみるのが妥当でしょう。
海外経験は君の能力ではなく、両親の与えた環境です。学校側も君自身の人物を見たいはずです。

海外経験をアピールするだけに終始せず、他の受験生と同じように、自分自身の能力や適正のそのものをアピールすべきでしょう。ただし、多様性を受入れ理解する、という能力は、海外経験者の潜在的な強みになるかもしれません。

 

さて学校説明会に参加すると、出身中学校別の入学者数を記載した資料が配布されます。

これを見ると、海外の中学校を卒業して入学した生徒の正確な数が把握できます。
ただし、この資料に載っているのは卒業校なので、中学卒業前に帰国した生徒は含まれません。実は我が子もこの隠れ?帰国子女なのです。

海外の日本人小学校に通いましたが、中学は地元の公立中学校を卒業しているので、自己紹介でわざわざ帰国子女と言うでもなし、身近な仲間内しか知らないようです。
この辺りの情報は、ある程度親しい間柄でないと分かりませんし、帰国生や帰国子女という言葉の定義も明確でないため、結局は、結構いるようだとの感覚的な数になってしまいます。

 

日比谷を目指す海外在住の君へ 

 いずれにしても、海外駐在者にとって受験勉強は容易なことではありません。
それでも主要都市には日本人向けの学習塾があることも多いですが、費用は、高い日本の塾代と比較しても更に割高ですし、そもそも塾などない地域もたくさんあるでしょう。

 海外にいると、何より情報が限られるので焦ることがあるかもしれません。ただし、都立入試に関していえば、平成29年度の都立入試日程は既に公表されていますし、9月には入試要綱が発表される予定です。

また年度途中入学の補欠募集も例年わずかながら枠が発表されるなど、情報が乏しい地域に駐在する海外の君にとっては特に、情報差を嘆く前にまずは東京都教育委員会のホームページをよく確認することをお勧めします。
ネット上ではいろいろな話が流れますが、これに勝る公式情報はないのですから。

 そして学校説明会の事前受付期限や星陵祭の日程の確認など、一時帰国を利用して実際の学校に触れる貴重な機会を逃さないためにも、日比谷高校のホームページのチェックもマメに行い、情報収集と共に遠い異国の地から熱い想いを馳せることで、受験勉強の原動力を得ることも重要だと思うのです。

全般地味な内容が多いですが、『入学案内』の一覧の中などに、ある日突然、おっ!と思う新しい情報発信があったりします。

 決して少数ではない海外からの他の帰国生と共に、やがて訪れる春の日比谷の星陵の丘に立つ君の姿を、ささやかながら応援しています。

ではまた次回。

 

日比谷高校の国際教育