新型コロナ自宅待機が始まって、わが家で生じた変化の一つが、長男が晩御飯を作ってくれるようになったこと。
これまでも、気まぐれに麻婆豆腐を作ることはありましたが、在宅で一番負担が増えたはずの妻の労いも兼ねて、長期在宅の現在は週1回程度は腕を振るってくれるようになりました。
大学入学後から、サークル仲間と初めはデザート中心に度々調理する機会に恵まれた結果、料理にも興味を持つに至ったようです。なかなか自由に外で羽を伸ばすことが難しい今、男飯はある意味とっておきの時間の過ごし方といえるかもしれません。
菱田屋風焼き餃子
東大駒場キャンパスの定食屋として、料理本でも有名となった菱田屋ですが、長男が駒場生となる前から、わが家の食卓にもたまに同定食屋のレシピが並びます。
いつもは妻が利用している本を頼りに長男が初めて振る舞ってくれたのが、この菱田屋本の中に掲載のある餃子です。
レシピに従った一品ですが、”菱田屋の”とならず”風”と書いたのは、いくつかの素材が家にあるもので代用されているからです。
16時過ぎから一人で仕込みを始めて焼きあがったのが19時ですから、餃子といえども手間暇かけた逸品です。餃子の皮も1枚1枚一人で包み上げ、最終的に60包ほどを準備してくれました。
こうした黙々とした単純作業は嫌いではないようです。
皮パリパリ完璧な焼き上がり
包んだ餃子をフライパンで焼きます。
フライパンにサラダ油大さじ1を強めの中火で熱し、餃子15個を並べ入れる。水2/3カップを加え、ふたをして水けがほとんどなくなるまで4~5分焼く。ふたを取って強火にし、こんがりと色づくまで2~3分焼く。
出典:菱田屋の男メシ
なかなか細かい指示がありますが、15個というのは無視して丸いフライパンに入るだけ並べて焼いていました。
焼きあがった餃子を皿に受けて完成です。
餃子はつまんだ方がオモテ、焼き面がウラのような気がしますが、盛り付ける際は断然焦げたウラ面?を表にした方がおいしく見え、食がそそります。
餃子は本当はどちらが表なんでしょう。
この焼き姿が完璧に近いような気がします。見事な焼き上がりです。なんだかあの歌が聞こえてきそうなシチュエーションです。
一緒じゃなっきゃダメなんだ、餃子とビールは一緒じゃなきゃダメ
餃子よゴメンよ、やっぱりフライング!歌詞:キリン一番搾りCM
餃子にビールはやっぱり
実は家ではあまりビールは空けませんが、家飲みする場合は、”エビス”や”よなよなエール”を好んで口にします。
でも最近は、ビールと黒ビールで作る自家製お手軽ハーフがお気に入り。そこで最近は、専ら”麦とホップ”です。
この発泡酒は黒ビールがラインナップされているのが個人的にはものすごく評価が高いです。しかも価格は通常の発泡酒と同じであるのに、しっかり黒ビールです。難点は取り扱い店が限られることですが、幸い近くのスーパーにあるので助かっています。
夜の外出自粛で、家庭用ビール缶の販売量が増えているとか。在宅勤務も相まって、早い時間からの家飲みでアルコール量も増えがちですから気を付けないといけません。
もちろん、未成年者のアルコールは止めましょう。
大学生になるまでは、まさか長男の手料理を口にする日が来るとはこれっぽっちも思っていなかったので、いい意味で裏切られた感じがあります。
息子が作った餃子をパクつきながらビールを飲むのは、やっぱり旨いです。アルコールはほとんどダメな妻も、ハーフビールは好みます。
今後様々な料理にチャレンジしてくれそうなので、わが家では長男の東大メシが不自由になりがちな長期在宅の一つの楽しみです。
長期在宅それぞれの配慮
外出自粛中、わが家ではそれぞれ家事のお手伝いをしようと言っています。
長男は食事作り、弟は掃除機掛けです。
私自身は結婚当初から、風呂番と風呂掃除の担当、在宅以降、夜は妻の肩もみです。
先の見えないこのコロナ自粛を、突如として長期に亘って過ごしていかなければならないこの今の時を、何とかストレスなく乗り越えるために、家族といえどもいつもとは違う前向きな何かが求められるのかもしれません。
狭い家で家族4人が毎日顔を合わせても、まだ今のところストレスには感じていませんので、それが救いです。年齢的にもお互いが独立して過ごせることもそうですが、幸い家族仲が比較的よいわが家としては、それが最大のコロナ長期在宅対策になっているように思います。
家庭円満。昭和的な古めかしい言葉のような響きも感じますが、もしかすると今最大の財産であり価値観かもしれません。
妻と子供たちに感謝です。
ではまた次回。
父から子へ、兄から弟へ
中学受験しないわが家の気持ち
次男の成長。サンタクロースへの愛情。
心優しい次男の心遣い